人は慣れてしまう

緊急事態宣言が解除され、今週から徐々に対面授業が再開している。

前期終了に近づくとはいえ、7月には対面少しとテストが控えているため、気を抜いていられない。

生活の変化に対する戸惑いを感じているのは、私だけではない。

 

同じ大学生たちによるTwitterのつぶやきで、彼らがこの変化についてどう感じているのかがわかる。もちろん喜んでいる学生は多い。やはり友達に会えたりして漸くキャンパスで過ごせることが嬉しいのだろう。

一方で、あまりにも長いオンライン生活が続いたせいか、行きたがっていた春頃の気持ちとは一変して対面授業を嫌がる学生もかなりいる。実家に帰っていたり、対面とオンライン授業が連続していたり、バイトのシフトが変更できなかったり、対面は後期からの想定で今から馴染めるか不安であったりと、様々な事情をかかえているためだ。

なかでも共感したつぶやきは、最初の頃はあれだけオンライン授業を嫌がって対面を希望していたのに、いざ再開するとなったら大きな抵抗感を感じ行きたくなくなる、とのこと。そのなかの「慣れって怖い」という言葉に大いに共感した。

人間は慣れてしまう生き物。変化した習慣が半年でも続けば、それが当たり前に感じるようになる。私たちの場合は約1年半、イレギュラーな形で大学生活を送ってきたが、そのイレギュラーさえも「日常」に溶け込んでしまう。ある意味怖いことだ。

オンライン授業生活で鬱になったり、休学を考えたりする学生もいるという報道が以前にあったが、意外にも満足している学生は多い。通学する時間を自由に使えることができる点や、Wi-Fiがあればどこでも受けられる点では便利だからだ。

 

とはいえ、オンライン授業に慣れたままでもいいわけではない。漸く本来の形態が戻りつつあるのだから、気持ちを切り替えて大学に行くことに慣れていかなければならない。慣れていけば、逆にオンライン授業生活が「非日常」に戻るのだろう。