事実は変わらない
起こってしまったことは変わらない。次の朝目覚めても、何も変わっていない。
事実とは、「何かが為されて、結果的に残ったもの」だとどこかで習った。誰がどう切り取っても残る客観的なもの。
事実は付いて回る。しかし人の捉え方によって、事実からの行動が変わる。
最悪だ、悲しいとだけ受け止めるなら、事実はずっと本人に纏わりついて動きを拘束してくる。
貴重だ、勉強なったと受け止めるなら、事実は本人に吸収され、動きを円滑にする。
物事をどう捉えるかをイメージしてみた。後者の捉え方は簡単なようで難しい。
回顧する度に負の感情が沸き起こって、二の足を踏みがちである。
きっと前に踏み出すには時間がかかる。時間が掛かってもいいから、過去をさまよい続けて引き返せなくなる前に引き返す。
事実は変わらない。だが事実の扱い方は、変えられる。